5日目(聞慶~楊平)

ルート

聞慶から楊平

セジェ峠

今日は、一部山岳コースがある。目的地を驪州(ヨジュ)から楊平(ヤンピョン)に変更した。なので、今までで一番長い距離(約150キロ)になる。変更した理由は、イさんの提案で、ソウルに入る前にできるだけ距離を稼いで、早めにゴールした方がいいとのことだったので。
宿を出たのは6:30。天気は晴れ、気温は10度くらいで、昨日と変わらない。今日も自転車専用道路ではなく一般道を走るのでパンクに注意かな。
6:50 ムンギョンから走って5キロの所に立派な門がある。この門の先を左折したところがセジェ峠の登り口である。

最初はどれだけ急斜面の登りがあるのかビビっていたが、実際には拍子抜けする坂だった。
よく考えてみると、セジェ峠は昔の道だから斜度はそんなにないんだ。くねくね曲がった道が、白樺の木立の間から射し込む朝日に照らされている。
ちょうど北海道の森の中にいるような景色で、小鳥のさえずりに癒されながら登って行くと、1時間足らずで頂上のトンネルが見えてきた。
やけに短いトンネルだ。よく見るとトンネルの上が歩けるようになっているので、トンネルではなく橋かな?

梨花領(イファリョン)

7:40 トンネルの反対側は梨花領(イファリョン)。その昔、書生がこの道を通って都に科挙試験を受けるために通った要所だったとのこと。

ピークから北方向を見下ろすと、これから行く忠州(チュンジュ)が見えている。ハングルなので何が書かれているかさっぱりわからず。記念碑の写真だけ撮って下る。

セジェ峠を下ったところ。

By NaverMap

左が清州(チョンジュ)、右が忠州(チュンジュ)への分岐点。似たような発音でまぎらわしい。道を間違えないように。

忠清北道(チュンチョンプクド)

8:20 忠清北道沿いにある磨崖(まがい)仏像。高麗時代の仏像のようだけど詳細不明。

今日は土曜日なのでサイクリストも多い。だいたい日本でもそうだがサイクリストが出合うとお互いに挨拶する。韓国も同じだ。「アンニョンハセヨ~」と言うと相手も同じように返してくれる。中には違う言葉を返してくれる人もいる。理解できないけど。

8:30 先を走っていたMTBのサイクリストが休んでいたので声をかけてみた。
目的地は同じヤンピョンだということで、一緒に行くことに。お名前はチョーさん。ムンギョンの高校の教師ということで、連休を利用してサイクリングしているという。これから二人なので心強い。
だいたい、韓国のサイクリストは皆こんな格好で走っている。長袖にロングタイツで素肌露出度0%。顔全部すっぽりとマスクで覆っている人が多い。紫外線とPM2.5対策ということらしい。スパイダーマンがサングラスをかけたような感じの人もいる。一見しただけでは男性か女性かはわからないので、胸で判断するしかない。中には判別できない人もいる。

水周八峰(スジュパルボン)

9:46 写真は忠州(チュンジュ)の手前。吊橋の手前には、日本と同じようなに田んぼが広がっているので、思わず立ち止まって写真を撮った。まだ田植えは行われていない。

10:31 途中立ち寄ったおしゃれな公衆トイレ。

昼食

By NaverMap

12:10 昼になったので、チョーさんと一緒に通りすがりの食堂に入る。

激辛は苦手と伝えると、辛くないのを勧めてくれたのでそれをオーダーする。
来たのがこのスープ。食べると中に小さな貝がたくさん入っている。チョーさんに、この貝は何か聞くと、カワニナ(ニラ)貝と判明。げっ、これは子供のころ田んぼの水路で見た貝だ。
食べてみると、味はあっさりしたシジミかな?。他にも、キムチや韓国海苔と食べ合わせ、お腹一杯になった。少し休憩して、ヤンピョンを目指して走り始める。

ピネ島

ここはピネ島のチェックポイント。
後でわかったことだが、ピネ島は韓国テレビドラマ「愛の不時着」のロケ地として出てくる。そんなに有名な場所とは・・・何も知らず通り過ぎていた😢

14:35 休憩。他のサイクリストも休憩中。
しばらく走ると、木の板を貼り合わせた木道が現れた。恐かったのは、板が腐って一部抜け落ちている箇所があり、下が見える。うまく走らないと、穴にはまりそうだった😱
ヤンピョンまでは残り80キロ、4、5時間かかりそうだけど6時頃には着きそうだ。二人で黙々と走る。

驪州(ヨジュ)

残り40キロ位でチョーさんがいないことに気付く。しばらく待っても来ないので引き返してみると、自転車を押して歩いている。聞いてみると、もう疲れて走れないとのこと。
ちょうど驪州(ヨジュ)という町だったので、ここで一泊するとのこと。一緒にヤンピョンまで行けないのは残念だけど、ここでお別れした。

18:20 イポボ水門。UFOのような丸いドームがおもしろい。
イポボ水門近くの像。ユーモラスな顔が印象的。

楊平(ヤンピョン)

18:35 ヤンピョン郊外の夕焼け。
この後、ヤンピョンに入る直前の激坂でもがいていると、後ろから来たロードバイクの若いカップルが話しかけてきた。二人ともヤンピョンに帰るということで、少しだけお話した。

ヤンピョンに着いたのは19時過ぎ。ちょっと遅くなったけど、宿探しを開始。自転車を押しながら街中をぶらぶら。1件目に見つけたモーテルは、60000Wとちょっと高いのでパス。2件目に見つけた旅館は、おばちゃんが韓国語しか通じない。身振り手振りと筆談で何とか通じ、1泊25000Wということで、ここで泊まることにした。

部屋は4畳くらいで狭いが、鍵のかかる個室になっている。ブラウン管TV、冷蔵庫あり。布団が敷いてあるが、ペラペラのせんべい布団。昔住んでいたアパートような感じ。部屋の奥には、風呂、トイレがあるので問題なし。

夕食は近所のセブンイレブンで買った焼肉弁当。日本のと違ってサラダなどの生野菜はない。もちろん味付けは韓国風。揚げ物、漬物、キムチなども入って4000Wと安かった。

この日は150キロくらい走ったので、疲れもあり、せんべい布団で爆睡💤

ルート動画

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