2日目(釜山~南旨)

釜山到着

海が荒れてなかったので、船はあまり揺れなかった。でも、いつもと違う寝心地なのか夜中2回目が覚めた。最後に目覚めたのが5時。それからは寝られなかった。

朝食

6:10 朝食は鮭定食。昨夜の激辛スンドゥブに懲りたのと、しばらく和食が食べられないかもしれないので…。

天気

6:32 デッキに出てみると、雨は降っていないけど、霧に包まれた感じ。予報は晴れなんだけど...

韓国入国

8:07 下船すると韓国の入国手続きだ。
長い通路を自転車担いで歩く。100mくらい歩いたところにみんな並んでいた。ぱっと見500人くらいの長蛇の列。
すると、サイクリングバッグを抱えた方が、どこまで行くのか英語で尋ねてきた。ソウルまでと言うと、遠いけどがんばってねーと。お聞きすると2人は香港から来たカップル。日本でサイクリングして、これから済州島(チェジュ)に向かうとのこと。また会えたらいいねと言ってお別れした。
8:32 入国手続きと換金を済ませ、釜山港を出たところ。

草梁(チョリャン )

9:06 釜山港からスタート地点(ウルスクド)への移動は、事前に地下鉄と決めていた。理由は釜山市内は自転車で走れる自信がないため。道路事情もよくないので地下鉄を選んだ。釜山港から歩いて草梁に行き、そこから地下鉄で下端(ハダン)へ移動するというルート。
後で気付いたことだけど、今日5/1は韓国もメーデーで休みだということを忘れていた。なので、自転車は分解せず、そのまま車両に持ち込みできたのだ。釜山港で自転車を組み立てて乗ればよかった。

下端(ハダン)

9:30 ハダン駅構内で自転車を組み立てて地上に出た。ここから自転車でウルスクドまでの道のり約2キロを自走する。自転車は車と同じ右側通行。実際に車道を走ってみると、自転車レーンはなく、車は赤信号でも右折できるのがルールなので注意が必要だ。道路脇の金属片なども気になるところ。
10:04 水門(ナクトンガン河口堰)には凛々しいライオン像が鎮座している。この水門の向こうがウルスクドだ。
やっとスタート地点に近づいた。嬉しい反面、この先無事に行けるかという不安が交錯して複雑な気持ち。

乙淑島(ウルスクド)

10:10 この建物は韓国水資源公社で、日本の国土交通省のような行政機関。韓国の自転車道はここが管理している。

サイクリングパスポートを韓国水資源公社内の認証センターで4500Wで購入。そのパスポートにスタンプを押すとスタートだ。
基本サイクリングパスポートには、韓国内の自転車専用道路が描かれており、自分が進みたい道路上のチェックポイントでスタンプを押しながら、ゴールを目指すというもの。しまなみ海道でもスタンプラリーの大会があるが、それに似ている。レースではないので自分のペースで走れるのがいいところ。
韓国内には、この自転車専用道路が13ルート張り巡らされている。今回は、そのうちの4ルートを使って釜山~仁川のゴールを目指す。

ルート

乙淑島から南旨まで

水をボトルに入れたかったので、ベンチで休憩しているサイクリストの2人に聞いてみた。「アンニョンハセヨー」と言うと、同じ返事が返ってきた。「チョヌン イルボンインミニンダ」と日本人であることを言うと韓国語で返された。
韓国語はわからないので、英語で水の補給場所を聞くと、先ほどの建物にあると教えてくれた。建物に入って水道を探していると、先ほどの1人が入ってきて、水道ではなく浄水器だと教えてくれた。
外に出てお話を伺うと「これから大邱(テグ)まで走るので、途中まで案内しましょうか」と。道に不慣れな僕にとってはとてもありがたいお言葉。もちろん即OK。新しい旅友ができたので少し不安が解消された。お2人ともキムさんで従弟どうし。
10:30 乙淑島のモニュメントの下には「START 0Km」の文字が刻まれている。ここがサイクリングの起点である。
走り始めると、すれ違う自転車が多いことに驚いた。ほとんどがMTBだが、中にはロードもいる。観察していると、大音量でスマホから曲を流して走っている自転車も多い。これが韓流スタイルのサイクリングなのか? 
MTBキムさんも同じように、スマホを外部スピーカーにつないで韓国の演歌を流して走っている。お国が違うとこんなにも違うのか。日本でもたまにこういう人を見かけることはあるが、これだけ多いとただ笑うしかない。

洛東江(ナクトンガン)

10:40 ナクトンガンコースは、基本フラットで大きな坂はない。 
ナクトンガンの土手沿いにサイクリングロードが整備されており、まっすぐな道が続く。

密陽(ミリャン)

12:50 スタートして約50キロ。昼食をとるためミリャンの手前の休憩スポットでひと休み。移動販売車のホットサンドをロードのキムさんが頼んでくれた。お金を払おうとすると、これはおごりと言って受け取ってくれなかった。何て親切なんだろう。
ホットサンドはキャベツの卵とじを2枚のパンで挟んだような感じ。お好みでケチャップやマスタードをかけて食べる。熱々でボリュームがあり美味しくいただきました。
ウルスクドから10キロ毎にこのような休憩所やトイレが設置されているので困ることはない。ただし、これは都市部だけ。郊外に行くとトイレも休憩所も少なくなる。
30分くらい休憩して再出発。ナクトンガンの中流域には広大な農地が広がっている。韓国は工業国だと思ってたけど、こんなに農業が盛んだと思わなかった。実際に来てみないとわからないものだ。ちょっとした驚きである。
他にも気になることがある。それはカラス。自転車道を走っているとあちこちで見かける。しかし、日本で見るカラスと違って白黒のツートンで少し小振り。韓国には真っ黒なカラスはいないのかな?
密陽からしばらく走ったところでロードのキムさんパンク。先に行くよう言われたので、お礼を言ってサヨナラした。

密陽アリランオートキャンプ場

15:27 密陽アリランオートキャンプ場でトイレ休憩。キャンプシーズンではないので誰もいない。

昌寧艦安保(チャンニョンハマンポ)

チャンニョンハマンポを通過。下を見ると迫力ある水量にびっくり。
この先のチェックポイントでスタンプを押し南旨を目指す。一人で走るのは心細かったが、地元の人に道を聞きながら何とか到着。
時間は17時。明るいうちにたどり着けたのでよかった。

南旨(ナムジ)

南旨の宿は予約がとれなかったので、探してみることにした。
町中に自転車で入ってみたけど見つからないので、結局、町の入口にあるアデリアモーテルにした。入口の目隠しのカーテンの下から中を覗くと、いかにも怪しい感じのモーテル。
大丈夫かなぁと思いながらフロントに行き、恐る恐る「アンニョンハセヨ~」と呼びかける。
すると小窓が開いて、フロントのおばちゃんが…。「イルボネソワッスムニダ」(日本から来た)と言うと、にこっ(笑)。
値段は1泊40000Wとのことで了承。2人宿泊の値段が基準なのでこんなものか。自転車は部屋に置けないので1階の物置に移動。
by NaverMap
部屋はこんな感じでピンクの照明。ちょっと派手だけど照明を消したら普通の部屋になった。これで落ち着いて寝られる。
ここで困ったことが。
部屋に入ってスマホを充電しようとコンセントを見ると形が違う。日本で調べたときは、コンセントの形状は日本と同じと出ていたのに。ガセネタか?
気を取り直してデスクの上を見るとマイクロUSB のソケットがあった。よかった~これで充電できる😊
by NaverMap
夕食はどこに行けばいいのか分からなかったので、フロントのおばちゃんに聞いてみた。
ビビンパと言うと、近くの食堂まで案内してくれ、注文までしてくれた。なんて親切!スープとステンレスのボールに入ったビビンパ、キュウリの漬物類は格別美味しくいただきました。カムサハムニダ~

ルート動画

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